YAKUSHIMA ZINE

フルーツ、お魚、野菜に野鳥……。屋久島在住のさまざまな書き手が、日常の風景を交えながら、島の四季を発信するローカルマガジン。このメディアは、THE HOTEL YAKUSHIMAの委託を受け、一湊珈琲編集室が運営しています。

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    最近の記事

    #島ぐらしとさかなたち 11月

    冬の使者 バショウカジキ 鹿児島県では秋太郎と呼ばれ、秋の魚を代表するバショウカジキ。 温かい海を目指して南下するため県本土からは季節が少し遅れ、屋久島では冬の訪れを知らせる魚である。 昔ながらの「旗流し漁」は、日本各地の伝統漁法マニアの私にとって、お気に入りのひとつ。 仕掛けはとてもシンプルで、浮きとなるブイに竹を刺し、各自目印となる蛍光色など派手な色の旗をつける。ブイの下から釣り糸を垂らし、その先には生きたムロアジを針につけて、潮目に流す。 餌のムロアジの大きさは、

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      • #山尾三省の詩を歩く 11月

         屋久島でも11月に入ると、太陽の光は少しずつ弱くなっていく。特に島の北側では、日射しを遮るどんよりとした雲の低く垂れ込める日が続くようになる。そんな空の下にツワブキの花は咲き始める。もちろん、小春日の暖かい日射しを受けて咲くツワブキもきれいだけれど、曇天の中に咲くツワブキの黄の花は沈み込んでいく気持ちをふわっと浮上させてくれる力を持っている。金色の花だ。  この詩は、屋久島での暮らしを通して、アニミズムに辿り着いた三省さんの極め付きのアニミズム賛歌と言えるのではないだろう

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        • #やくしまびより 11月

          ............ 山下あけみ 種子島出身のひつじ年でうお座。 漁船漁港を描くのが好き。 特に種子島で製造されていた薩摩型木造船には思い入れがある。 埴生窯に嫁に来てから、紹介を兼ねて窯の仕事や屋久島の自然をマンガに描き、不定期だがFBページはにい窯にて連載中。 「やくしまびより」でも島の日々のちょっとした出来事や身近な自然の風景を描いていく予定です。 どうぞご覧ください。 はにい(埴生)窯 https://www.facebook.com/hanii

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          • #山に十日 海に十日 野に十日 11月

            縄文杉今昔 縄文杉に関して今、本末転倒の議論が展開されている。それは、 「林床の植物が生い茂り、縄文杉が見えにくくなってきた」から、 「縄文杉周辺の低木を剪定したらどうか」という議論である。 おかしな話である。なぜなら、そもそも「見えにくい」のが、「本来の姿」なのである。縄文杉が生えている森は、本来鬱蒼とした森で、林床にはハイノキやヒメユズリハが繁茂しているのである。見えにくくて当たり前!  縄文杉がいかに偉大な存在であったとしても、多様な自然の中の一員に過ぎない。豊かな

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            #屋久島の鳥たち 11月

            ヒタキたちの渡り  11月になると、家の近くからよく聞こえてくる声があります。 「ヒ ヒ ヒ ヒ ヒ」文字にすると企んだ笑いのようですが、高くてよく通る声です。  声の主はジョウビタキ。10月下旬から春先まで姿が見られる冬鳥です。  この鳥は庭先の花壇や植木、耕作地や草原など開けた場所で、「ヒ ヒ ヒ・・・」と鳴き、縄張りを主張します。  オスは頭が白っぽく、シルバーヘッドのおじいさんのようです。  名前の「ジョウ」は漢字で書くと「尉」で老翁や翁、銀髪を表します。そして、

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            #屋久島野菜 徒然日記 10月

            もう10月もおわり。 風がときに冷たく感じられるほどに、秋が深まってきましたね。 屋久島のお野菜たちは少しづつ彩りを取り戻し、だんだんと賑やかになってきました。 10月はじめの頃は本当にお野菜が少なくて。。 台風で傷んでしまったお野菜たちのために、ゼロからやりなおしてくれた農家さんたちには本当に頭がさがります。 そんな10月に素晴らしく大活躍してくれたお野菜は 真菰(まこも)。 稲作よりも昔から作られていたといわれるこのお野菜。 わたしたちの目によく触れるようになっ

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            #果実でめぐる島のいちねん 10月

            皆さまこんにちは 10月といえばスポーツの秋 屋久島ではあちらこちらで運動会や体育祭 幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校で開催されます それに加えて各集落の運動会など みな大忙しなのです 都会のように親は見るだけ、とはならず 父兄参加型競技が多い島の運動会 保護者たちは気持ちとカラダが伴わず週明けのお仕事はガタガタです 笑 そして子どもたちの運動会のほかに地区の運動会など(住んでる地区と実家の地区出る方も‼︎) 聞いただけで大変そうだな?と思います? いやいやいや、そ

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            #島ぐらしとさかなたち 10月

            エビカニ好きの楽園、屋久島 実は屋久島には、様々な美味しいエビカニがいることをご存じだろうか。 有名どころではイセエビやアサヒガニ。 今や超高級品のセミエビ、市場に流通しないアカモンガニ。 磯に行けば味噌汁の出汁に最高の磯ガニがたくさんいるし、 川にはスジエビやテナガエビ、ブラックタイガーのようなテナガもいる。 唐揚げかき揚げが最高なので、食べるためにわざわざ取りに行く。 港の岸壁には大きなガザミが付いていることもある。 海に潜ればゴシキエビやニシキエビという大型の

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            #やくしまびより 10月

            ............ 山下あけみ 種子島出身のひつじ年でうお座。 漁船漁港を描くのが好き。 特に種子島で製造されていた薩摩型木造船には思い入れがある。 埴生窯に嫁に来てから、紹介を兼ねて窯の仕事や屋久島の自然をマンガに描き、不定期だがFBページはにい窯にて連載中。 「やくしまびより」でも島の日々のちょっとした出来事や身近な自然の風景を描いていく予定です。 どうぞご覧ください。 はにい(埴生)窯 https://www.facebook.com/haniigama

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            #山尾三省の詩を歩く 10月

            書き出しの一節は「金木犀」と「祈りの心」という言葉があまりにもしっくりと響き合っていて、一度読んだら忘れられない一節になっている。 金木犀が祈りの心と結びつくのは、やはりあの香りのせいではないだろうか。 あの金色の小さな花が香りをあまり持っていず、視覚的な美しさだけだったら、このような祈りの心に結びつかないような気がする。 確かに金木犀の香りなのだが声高な自己主張ではなく、甘いが甘ったるくはない、素朴な香りが静かな祈りの心を呼び起こすのだと私には思われる。 その意味で金木犀は

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            #山に十日 海に十日 野に十日 10月

            サシバの渡りに魅せられて 10月になると、空を見上げることが日課になる。サシバが空を渡るからである。 サシバとは、タカの一種(タカ目タカ科)で、体長約50cm。翼を広げると1mほどの猛禽類。風を読み、上昇気流に乗って空高く舞い上がる姿は、何度見ても感動的である。 サシバは、春に東北以南の本州・四国・九州に飛来して繁殖。秋に南西諸島や東南アジアで冬を越すために、渡りを繰り返す。屋久島における越冬サシバの詳細な調査はなされてないが、奄美大島の昨年の調査では、約二千羽の越冬が確

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            #屋久島の鳥たち 10月分

            サシバの渡り  北寄りの風が吹く秋の涼しい晴れた日、上空をたくさん旋回する鳥の群れに出会うことがあります。  サシバです。  タカの仲間で、本州から九州にかけて夏鳥として渡って来ます。そこで繁殖したサシバが冬を越すために南へ向かいます。  屋久島で見られるのが、9月下旬から10月にかけてです。  今年もサシバの渡りが見られるようになってきました。  サシバは越冬地のフィリピンやインドネシアまで大きな群れを作り渡って行きます。渥美半島を通過し複数の群れと合流し大隅半島の佐多

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            #屋久島野菜 徒然日記 9月

            気づけば9月も終わり。 日々があっという間で驚いてしまいます。 今月は台風があり、農家さんもだいぶ被害を受けているようです。 改めて、自然のちからの大きさ、日々お野菜をいただけるありがたさを感じます。 そんな台風の置き土産はたくさんの青パパイヤでした。 風のちからで折られてしまったパパイヤたち。 たくさんの実が落ちてしまったよう。 だからこそいただける恵みを、どうしたらより生き生きと活かせるか。。 お気に入りはパパイヤとみょうがのマリネやパパイヤときのこのトマト煮。

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            #山尾三省の詩を歩く 9月

            先日の台風14号は久しぶりに屋久島を直撃して過ぎて行った。910ヘクトパスカルで屋久島にやってくるというかなり厳しい状況であったけれど、過ぎてしまえば、何事もなかったような日常が戻ってきている。 一湊白川山の私たちの集落もずいぶん暴風が吹き荒れた。山間の集落なので、風よりも雨が恐い。雨も浸水というより土石流が恐い。少し雨風が収まったかと思ったのは、台風の目に入ったからで、その後の吹き返しがひどく、風とともに雨の降り方も強まって、一時は家の裏の小さな谷川の岩がごとんごとんと音

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            #島暮らしとさかなたち 9月

            巨大!豪快!オオウナギ 調理編 前回の記事はこちら↓ 先月の捕獲編に続き、今月は調理編を記そうと思う。 ウナギは死んでしまうと鮮度が急激に落ちてしまうので、生きているうちに素早く処理をする。 まずは砂をまぶして、ヌルと呼ぶ体表の粘液を落とす。 ヌル落としの方法はいくつかあって、新聞紙やかぼちゃの葉で擦る場合もある。 ウナギはこのヌルがとれるとおとなしくなるので、目打ちをしてさっと開く。 大物ほど身が分厚く、加熱すると縮むので、それを考慮し適当な大きさに切ってから蒸す。

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            #果実でめぐる島のいちねん 9月

            最初に謝らなければいけません みなさまごめんなさい 屋久島の一年を季節のフルーツで巡る! なのに、なのに… 5月と8月忙しすぎて 執筆まで頭が回らず抜けてしまいました そして9月もあと数日‼︎ そんな今頃になってーーーーー⁈ 毎月毎月、気にはなるものの ササと書けない そんな月日を過ごしつつ9月 滑り込めるか⁈ 笑 そんな9月の果物は 【ドラゴンフルーツ】 みなさまご存知ですか⁈ 聞いたことあります? 見たことあります? 食べたことありますーーーっ? ワタシも島

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