YAKUSHIMA ZINE

フルーツ、お魚、野菜に野鳥……。屋久島在住のさまざまな書き手が、日常の風景を交えながら、島の四季を発信するローカルマガジン。このメディアは、THE HOTEL YAKUSHIMAの委託を受け、一湊珈琲編集室が運営しています。

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    最近の記事

    #照葉樹林の足下で 7月

    夕方雨が止むと、夜の森へと出かけます。 スダジイやイスノキの茂る照葉樹の森です。 夕闇に背中を押されながら森の小道を歩いて、いつもの倒木の前で座り込み、すっぽりと闇に包まれるのを待ちます。 息を潜めて、真っ暗な森の奥を見つめていると、闇の中から怪しい光が浮かび上がって来ます。 シイノトモシビタケ。 スダジイの倒木や枯れ枝にポツポツと現れて、強い光を放っています。 一時間ほど暗闇の中にいると目が闇に慣れて、弱々しく光るスズメタケなどにも気がつくようになります。 そして、うっす

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      • #山に十日 海に十日 野に十日 7月

        マイ・トロッコ 学校が夏休みに入る頃、待ちかねていたかのようにクマゼミが一斉に鳴き出す。パワフルなその大合唱を聞くと、とたんに川が恋しくなる。 ぼくが小学生だった昭和30年代、川へ続く道はトロッコ道だった。炎天下、焼けたレールの上を歩いたり、枕木の上を飛び跳ねたりしながら、川への道を急いだものである。どこからともなく出現するハンミョウにちょっかいを出したり、オニヤンマの低空飛行に見とれたり、クサギの花に群がるアゲハや水たまりに集まるアオスジアゲハに目を奪われたりしながらも

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        • #果実でめぐる島のいちねん 7月

          情熱の果物 6月の末になんだかおかしな梅雨明けから始まった今年の7月 梅雨明け宣言出たけど シャキッとしない空気感… 島は日中の日差しはジリジリと ホントに肌が焼けているかのような 暑さですが 木陰に入ればサラリとした風が心地よく 夜や朝方はひんやりと冷たい風が山から降りてくるのでクーラーもいらない そんな夏が島の夏‼︎ という感覚がワタシの「屋久島の夏」です 山の緑と海の青空の白い雲という コントラストが美しく 海や川の水はキラッキラと輝いて〜 見ていると 水着

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          • #屋久島野菜 徒然日記 7月

            梅雨もあけて夏本番。 屋久島のお野菜たちも、夏らしく変わっています。 そんななかでも今年とっても目を惹くのがプリップリのナス! こんなにいろんな種類が出てたっけ?と無人市や直売所を駆け巡りながら嬉しい驚きいっぱいです。 そんないろんなナスたちのなかで、わたしが特に好きなのは白なす。 じっくりじっくり火を通せば、皮はしっかり、なかはトロットロ… 口の中でとろけるかんじがたまりません。 お約束はやっぱりまるごと調理すること。 カットして火を通せば、早いし効率もいいのはわかっ

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            • #屋久島の鳥たち 7月

              日なたのリュウキュウキビタキ  梅雨が明けると、セミの鳴き声がにぎやかになります。  セミの合唱が始まると、鳥の声が聞き取りにくくなるので、とりさんぽはセミが鳴き出すより前の早朝がおすすめです。  さて、夏になると鳥たちのさえずりは少なくなるような感じがします。  子育て期間に入り、メスにアピールどころではないのでしょうか? 春から初夏にかけてはたくさんのさえずりが聞こえていたのが、夏になると聞き取れるのがぐっと少なくなるように感じます。  そんな中、聞こえてくるきれいな声

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              • #山尾三省の詩を歩く 7月

                 今年は6月27日に梅雨が明けた。過去最短の梅雨だったらしい。確かにまだまだ降ると思っていたから、少々拍子抜けの感があった。  だが、梅雨入り発表前の5月からずっと降り続いていたから、それほど雨の季節が短かったような気はしない。  梅雨明けと同時に、突然やってくる青い青い空と強い日射し。山々の尾根や谷の陰影がどんどん深くなっていく。  丁度、26日は雨が結構降っていたから、27日に晴れ上がった空の下、林道を車で走るとあちこちに水たまりが残っていて、アオスジアゲハの五、六羽がそ

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                • #島ぐらしとさかなたち 7月

                  星降る夜空とゴマフエダイ 屋久島に来て感動したことは数えきれないほどあるが、そのうちのひとつは、天の川が肉眼で見えること。流星群でもないのにたくさんの星が降ること。それもただの流れ星ではないのだ―。 屋久島の梅雨明けは意外と遅く、例年だと7月中旬頃だ。しかし今年は何やら様子がおかしい。GW明けから雨が降り続き、6月下旬には梅雨明け宣言が出たが、その後もまた雨が降ったりして、夏と梅雨のはざまの時を過ごしている。 いよいよ梅雨が明けると、夏のお楽しみ「夜釣り」である。 潮の良

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                  • #やくしまびより 7月

                    ............ 山下あけみ 種子島出身のひつじ年でうお座。 漁船漁港を描くのが好き。 特に種子島で製造されていた薩摩型木造船には思い入れがある。 埴生窯に嫁に来てから、紹介を兼ねて窯の仕事や屋久島の自然をマンガに描き、不定期だがFBページはにい窯にて連載中。 「やくしまびより」でも島の日々のちょっとした出来事や身近な自然の風景を描いていく予定です。 どうぞご覧ください。 はにい(埴生)窯 https://www.facebook.com/haniigama

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                    • #屋久島野菜 徒然日記 6月

                      気づけばもう6月も後半 梅雨の長雨や湿気の多さ 屋久島のお野菜たちにとって過酷な時期にはいり、農家さんも心配顔、わたしもドキドキ それでもがんばってくれるお野菜たちがとっても愛おしい今日この頃です。 さーて、今回のお野菜は。。 プリプリおしりのかわいいトマトさんです♪ トマトって宝石みたいじゃないですか? この艶といい、瑞々しさといい、優しく扱わないとすぐに壊れてしまいそうな、なんとも高貴な香り。。 無人市や直売所に出ていると、キャ~、トマトがでてる! とついつ

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                      • #Nature travel diary June vol.3

                         屋久島の梅雨は本当に雨が多いです! 年間の降水量の4分の1ぐらいはこの時期に降ります。この雨に刺激され、動植物はますます活発に動き出します。一年で屋久島らしい苔の風景が最も美しくなる季節でもあります。  梅雨のど真ん中がヤクシカの出産シーズン。いつも母鹿と一緒にいる小鹿は足取りもまだ安定せず、一生懸命になって自然の中で生きていく術を身につけています。大人のヤクシカはお尻が真っ白ですが、小鹿はまだお尻の毛が白になっていません。  夜は森の中で光るキノコが輝いています。シイノト

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                        • #果実でめぐる島のいちねん 6月

                          モモもスモモもももももも 屋久島の6月 梅雨どっぷりです… 前半はそうまとまって降ることもあまりなく 今年は関東が先に梅雨入り宣言されたりとおかしな感じの梅雨入りでしたが ここのところ激しい雨ー、雨ー、雨ー、雷… 洪水警報,土砂災害警戒 飛行機欠航,船欠航とまぁ、色々な毎日で そんな6月のフルーツは スモモにモモ‼︎ スモモは島へくる前は季節になると買ってきて年に1度食べるくらいの果物 桃は、桃が名産のお国から送っていただいた大きくてピンクの甘〜いモノなどを食べてい

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                          • #山尾三省の詩を歩く 6月

                             家の裏庭に三省さんが植えた蕃石榴(バンジロウ)の木がある。昨日、小さい黄色がかった白い花がひとつ咲いているのを見つけたが、今日は10個以上の花が咲き出している。起きた時は曇っていた空から降り出して、いよいよ本降りとなった雨の中で、たくさんの雄蕊をひろげてぽしゃぽしゃと気持ちよさそうに咲いている。雄蕊の真ん中には透明な薄黄緑色の雌蕊が輝いている。静かな雨の日である。  東北地方に生れ育った私には屋久島の雨は多すぎて、なかなか「よろし」とは思えないのだが、二日ばかり好天の続い

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                            • #山に十日 海に十日 野に十日 6月

                              トッビョワトエタカ 「トッビョワトエタカ」「トッビョワトエタカ」  6月の空に、ホトトギス(杜鵑・時鳥・不如帰)のけたたましい鳴き声がこだまする。本土では、「テッペンカケタカ(天辺翔けたか)」とか「ホンゾンタテタカ(本尊建てたか)」とか聞きなすそうだが、屋久島では「トッビョワトエタカ(飛び魚は獲れたか)」と鳴く。  なぜ、そう聞きなすかと言えば、ホトトギスが飛来する時期が、まさに飛び魚が大挙して産卵に押し寄せる時期と重なり、島が「飛び魚一色」に染まったからである。5月から

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                              • #島ぐらしとさかなたち 6月

                                命がけのイソモン獲り  屋久島で「イソモン」といえば、「磯にいるもの」の総称だが、我が家では「イボアナゴ」という、アワビやトコブシの仲間の貝を指す。漁業の対象ではないことから、店に並ぶことがないので、食べたいのなら自分で獲りに行くか、もらうしか入手できない、島では一目置かれる食材である。  皆、自分が獲る場所は秘密にしたいし、イソモンを取る串も加工する。私の串は元は市販の物だが、濡れた手で滑らないように紐を巻き、厚みや角度を調整してある。  イソモンは波がかぶるような荒

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                                • #屋久島の鳥たち 6月

                                  巣立ち雛と親鳥  新緑も落ち着く5月下旬から6月上旬には、巣立ち雛が見られるようになってきます。  やけに地鳴きがにぎやかだなあと辺りを見渡すと、そこには羽の色のコントラストがまだはっきりしない雛の姿が見られたりします。よく見ると嘴に黄色味が残っていてひよこ感があります。 よく目にするのがヤマガラです。  ヤマガラはシジュウカラの仲間で、その中で唯一オレンジ色が鮮やかな鳥です。それほど警戒心は強くなく、人のすぐそばまでやって来て、ニーニーニー!とこちらに何かを言っているよ

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                                  • #やくしまびより 6月

                                    ............ 山下あけみ 種子島出身のひつじ年でうお座。 漁船漁港を描くのが好き。 特に種子島で製造されていた薩摩型木造船には思い入れがある。 埴生窯に嫁に来てから、紹介を兼ねて窯の仕事や屋久島の自然をマンガに描き、不定期だがFBページはにい窯にて連載中。 「やくしまびより」でも島の日々のちょっとした出来事や身近な自然の風景を描いていく予定です。 どうぞご覧ください。 はにい(埴生窯) https://www.facebook.com/haniigama

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